Writing & Trip
どうやら根っからのノマドらしく、
わたしは旅から離れることができないようだ。
旅から学ぶことは多い。
様々な人と出会い生活を垣間見ると、
そこに新鮮な驚きと、新たな選択肢を発見する。
そう、生き方に関しての。
国や文化が違えば当然、考え方も違う。
生き方なんて、ほんとにどこまでも自由なものだ。
何にも囚われる必要はない。
自分を解き放ってくれる、旅。
そして旅を見つめるとやがて見えてくるのが、生活。
もちろん定住もしてきた。
それは沖縄での12年間だったから、
どこか旅の延長のような生活だったのかもしれないけれども。
1日3食、丁寧に手作りをして食べる。
酵母を起こしてパンを焼いたり、
スパイスたっぷりのカレーを作ったり、
年に一度の味噌作りも定住生活ならでは。
野菜やハーブを育てるのも楽しい。
地元の人達との交流、公民館行事への参加や、
一緒に作り上げていくお祭りも思い出深い。
定住生活の芯にあるものには、
旅先での人々の生活から学んだものだったり、
刺激を受けて始めたものも数多くある。
そう考えてみると、
きっとどちらも必要なんだろう。
だからバランス良く、どちらも選びたい。
そういう生き方をしながら得たものを、
記事にしたり、写真に切り取って伝えていきたい。
過ぎ去っていくだけの情報ではなく、
何かがそこに留まっていくようなもの…
わたしの言葉や写真が物語るストーリーの断片から、
ある日気がつけば誰かの心の中に
小さな花がふわりと咲くかのような、
そんなできごとに繋がっていけば嬉しい。
過去に旅した世界2周のクルーズでは、
39カ国を巡って世界の生活を垣間のぞき見た。
そこには彩り豊かな生き方があった。
もちろんいいことだけでもないし、
急速な開発の行方に疑問を感じることもあった。
それでも世界を感じることのリアリティーは、
わたしを自由へとどこまでも導いてくれた。
わたしのライティングは変わっているかもしれない。
伝えたい人が若者なら、話し言葉で書いてみたり、
偏愛がテーマのサイトならとことん良さを追求してみたり、
情報がとにかく必要なら出来るだけそれを詰め込んだり。
ある意味、偏っているのだろう。
だけど一般的ではない何か、
これがわたしであるという何か、
オリジナリティーがあって味わい深い何か…
それを大切にしつつ、人が必要とするものを描いていく。
そうやって表現していけたらいいなと思う日々です。
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